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革修理ブログ
2021/10/13
[GANZO] コードバン 長財布の色補修
こんばんは。最近秋らしくなる気配で、所有しているものの放置してボロくなっているHONDA ベンリ―50Sをバッテリー交換したりシートの交換をしたりしてちょっと遊んでみようかと思っています。
さてさて、今回の御紹介はGANZO(ガンゾ)のコードバン長財布の全体色補正になります。
今回も有り難いことに、他県(東北地方)よりご相談、ご依頼いただきました。コードバンにつきましては、後から記述しますが、独特のスムーズな触り心地が一番の特徴になります。色補正する場合には多少ではありますが、若干触り心地に違いがでます。色修正後に時間をかけて少しずつ磨いていくので滑らかな風合いは再現できますが、新品になるわけではない修理であることはご理解ください。
今回も宅配便でのご依頼、ご返送となりましたが、お受け取り後 「良い出来栄えでした」と有り難いお言葉もいただきまして、遠方で直接ご対面できないにも関わらず本当に有り難く励みになります!
ではbefore afterの写真でご覧ください。
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写真では分かりにくいですが、色は黒ではなく濃い青のネイビーです。
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写真でも所々に擦り傷があるのが分かるとおもいます。
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お財布の折れ目部分はスレ傷のマストですね。
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コードバンをお持ちの方にはあるあるかと思いますが、ちょっとしたスレや傷には本当に敏感になるくらい表面が滑らかで綺麗なのがコードバンです。
コードバンは革の中でも「最高級」と言われるものですが、そもそもコードバンとは?というお話ですが、コードバンとは正確には革というより馬のお尻の層のことです。一般に革と言われるのは動物の「皮膚」の部分を加工したものですが、コードバンは馬のお尻の皮の中に2~3ミリ程度の「コードバン層」から取り出した極わずかな素材になります。
一般的に牛革は食肉にする過程でできる副産物ですが、牛肉に対して馬肉は食べる地域や文化もそれほど一般的ではないため、特に貴重な素材であると言えます。また、皮の表皮を削ってコードバン層を取り出すと言いましたが、どんな馬でも必ずコードバン層があるとは限らず、削ってみないと分からない!のです。ですので、とても希少性の高い最高級品なのがコードバンなのです。
オイルコードバンはとても丈夫な反面傷つきやすい特性もあります。また水にもとても弱いです。顔料コードバンは水に強く耐久性もこちらのほうがあるでしょう。
一度手にされると、その光沢と滑らかな触り心地に虜になるのは間違いないでしょう。お困りなことがありましたらお気軽にご相談ください。
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