革修理｜岐阜県の革修理なら革研究所 大垣店

こんばんは。まだまだ暑い日が続きますね。雨が降るのに暑いというのは納得できない今日この頃です。

 

さて、今回の御紹介はUNTITLEDのレディースライダースジャケットの全体補色です。お持ちいただいた当初のご相談は、右袖が色褪せて白っぽくなってしまったとのことでした。仰る通り右袖が一番色褪せが目立っていましたが、全体を見ますと所々の色褪せがありましたので全体補修させていただきました。

しばらくクローゼットにしまいこんでいて、久しぶりに着ようと取り出したら変色していて困ったということでした。後で触れますが、革も日焼けしますので着ない時期も気を抜いてはいけません。

 

ではbefore afterの写真でご覧ください。

 

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恒例ですが、私の写真のヘタさで違いが全く分からない写真からスタートです。

 

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一番目立つ右袖の色褪せになります。照明の当たり方で分かりにくくてすみません。

 

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この写真が一番わかりやすいかと思います。

 

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この写真で背中側も色褪せがあるのが分かります。

 

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反対側の肩のショットになります。施工前では全体に白っぽくなっていることがわかります。

 

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一見右袖だけに見える色褪せも、全体で見た時にはやはりそこだけという事はほとんどありません。

 

 

先に申しましたように、革は元々は動物の皮膚ですから「皮」です。そのままだと腐ったり硬化してしまう「皮」からタンニンやクロムで鞣して安定して加工しやすい素材である「革」へとなります。

ですので、人間が日光や紫外線に当たると日焼けや皮膚ダメージがあるのと同じで「革」へと加工されてもなお紫外線や日焼けダメージを受けます。もちろん紫外線が一番強い時期というのは夏ではありますが、５月くらいから紫外線は強くなりますし、もっと言えば日陰でも一年中紫外線は地上に降り注いでいます。

 

女性の方でしたらそのあたりは私が言うまでもなく、日焼け防止は詳しいことかと思います。それに加えて日本では高温多湿な気候で湿気というものも多いですから、革にとっては過酷な環境ではあります。以前、別に回でも触れましたが高温多湿な環境は合成皮革の「加水分解」という悪影響も引き起こしますので気を使いすぎということはありません。

保管は直射日光を避け、できる限り換気のよい湿度の低い環境を保つことが大切です。一番いいのは、メンテナンスしながら普段から使うことがいいかとおもいますが、そうはいかない場合でもたまには出して乾いた布で拭くくらい気にかけてあげると異変に気付くのも早いでしょう。

ではまた次の機会で！

 

 

思い入れのある革製品は簡単には捨てられない！そんな方はぜひお気軽にご相談ください。直接ご来店できない方でもトップページにあります「ライン公式アカウント」で数枚お写真を送りいただくと概算のお見積りをさせていただきますので簡単です。もちろんお見積りは無料です！