革修理｜岐阜県の革修理なら革研究所 大垣店

こんにちは！温帯低気圧に変わると予報が台風のまま上陸するようですね。東海地方にも明日接近通過する予定です。上陸地域以外の方も自分も含めて十分注意しましょう。

さて、本日はまたまたルイヴィトンです。

ルイヴィトン　モノグラムショルダーバッグのショルダーベルトの修理になります。ベルトの付け根部分がちぎれてしまっていました。今回はベルト側がちぎれていましたが、バッグ側についている根革がちぎれることも非常に多いです。今回のご依頼品は片側のみちぎれていましたがもう片側はどうかというと、それほど傷んではいませんでした。ベルトは肩にかけて歩くことでねじれが起きたりすることもありますのでこの接続部分というのはどうしても傷みやすいです。

とはいえバッグ本体のモノグラムの素材自体はルイヴィトンによってとても頑丈な加工が施してありますので、革素材を修理してしまえば、ちょっとおおげさな言い方をすれば新品になったかのような感じにもなります。

それでは実際の施工品をご覧ください。

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beforeではベルト根本付近がちぎれているのがお分かりでしょうか。これではショルダーバッグとしては機能しません。

[before]

[after]

別の新しいヌメ革でちぎれた箇所を挟みこむようにつないで縫製してあります。

[before]

[after]

この角度からだと修理痕は全く分かりません。というよりショルダーバッグとしてちゃんと機能するようになったことが一番大切です。

ルイヴィトン　モノグラム　の素材について

多くの方がまだまだ誤解されていることが多いルイヴィトン　モノグラム、ダミエ　の素材についてですが、この素材はいわゆる「革」ではありません。頑丈な綿素材を編み込んでできた生地に特殊なコーティングを施してできた「トアル地」と呼ばれているものです。表面上に革のシボのような模様があるので革に「LV」の文字を印刷していると思われている方もいらっしゃるかとおもいます。

ですので非常に大きなカテゴリーでいってしまえば「合成皮革」というくくりになります。とても頑丈な素材ですので長く使えることとと、ブランド側からすると安定供給ができる、動物保護に役立つ等メリットも大きいのではないでしょうか。

とても頑丈ではあるものの、みなさんも経験があるとおもいますがプラスチックの同じところを擦ったり折り曲げたりするとヒビが入ったり割れたりします。これはルイヴィトンでも例外ではなく、モノグラム、ダミエ共によく起きます。

合成皮革であるため、素材が欠けたり割れたりした所は元通りに修復はできませんが、例えばコバ（素材の縁に施してあるシリコン状の保護材）の再生や、縫製が解けたりすれば再縫製で修理したりできます（素材自体に欠け、破れ、傷みがないことが条件ではありますが）。傷み方や状態は千差万別様々ですので、一点ごとにご相談させていただきますのでお気軽にご相談ください。

思い入れのある革製品は簡単には捨てられない！そんな方はぜひお気軽にご相談ください。直接ご来店できない方でもトップページにあります「ライン公式アカウント」で数枚お写真を送りいただくと概算のお見積りをさせていただきますので簡単です。もちろんお見積りは無料です！