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2023/09/30

【Louis Vuitton】 トートバッグ オンザゴー 猫爪傷修復

こんばんは。今回は Louis Vuitton  ルイヴィトン トートバッグ オンザゴー 限定品 の猫爪によるひっかき傷の修復修理です。

 

 

【もくじ】

①ご依頼の経緯と状態

②before after 写真

③施工後あとがき

④猫さんに革をひっかかれた時の注意点

⑤全国から宅配便にてご依頼いただいております

 

 

①ご依頼の経緯と状態

今回のご紹介は、ルイヴィトン オンザゴー 限定品の猫爪傷の修復ですが、今回も遠方(四国地方)よりラインにてご依頼いただきました。お問合せの段階で、限定品であることと、バイカラーであるために修復することが難しいのではないかとお写真にてご相談くださいました。施工時に色付けができるような状態なのかどうかが写真では判断することが難しかったため、とりあえずめくれた革を戻すことは可能ですが、最終的に色付けまでできて表面形成までできるかどうかは、現物確認が必要であること、色付けまでできないと判断した場合、その段階で作業を中止することをご説明させていただき、ご了承くださいましたので宅配便にてご依頼いただきました。

 

②before after 写真

 

before

 

after

 

バッグ本体の中央下あたりに爪でひっかかれた革のめくれがありました。

 

before 

 

after

 

わかりやすい角度です。複数のひっかかれ傷があることがわかります。修復後は写真ではわからないくらいです。

 

before

 

after

 

ボールペンの痕も修復させていただきました。

 

before

 

after

 

 

反対側もひっかかれ傷がありましたのでこちらも修復です。

 

 

③施工後あとがき

 

当初、心配しておりました色付けできるかどうかという点は、無事に表面形成と色付けを施工することができました。最終的にそれが可能だったのは、ご依頼主様が猫にひっかかれてめくれてしまった革を無理に剥がしたりせずにそのままの状態でご依頼いただいたことがとても大きな要因でした。そうしていただいたことによって、革を綺麗に戻すことができ、また革の欠損等がないために自然の風合いを損ねかねない革用パテを使う必要もなかったため限りなく自然に近い状態での修復が可能でした。

当店は大変有り難いことに、全国から猫爪傷の修理依頼を数多くご依頼いただいております。なかには革が欠損してしまっていたりするものや、とても深い傷のものまで多種多様な状態でのご相談があります。やはり高価なブランドのものが多いために、猫ちゃんに傷でひっかかれて焦ってご自身でなんとか戻そうとして事態を悪化させてしまうケースでのご相談もあります。私自身も昔猫を複数匹飼っていたこともありますので、大変お気持ちはよく分かるつもりです。どうも猫にとって革は爪を研ぐのに大変心地よい素材なんだなとつくづく思います。今回のご依頼主様のように、冷静にそのままの状態でご依頼くださるケースは本当に稀ではありますが、写真でお分かりかのようにそのままの状態でご依頼いただくことで格段に綺麗に修復することも可能です。革の素材、色、バッグ、財布等やひっかかれた状況により状態は様々かとおもいますが、可能な限り修復することを努力しております。今回のご依頼主様も完成品を実際にお受け取り後 「素人目にはまったくわからない状態で直って感激しました!」 と大変有り難いお言葉もいただきました。希少なモデルのオンザゴー 限定品ですので喜んでいただきまして本当に良かったです。

 

 

 

④猫さんに革をひっかかれた時の注意点

 

 

 

1.めくれた革はそのままにして早めに修理専門店にご相談する

猫に爪を立てられた時、焦ってしまう気持ちはよく分かりますが落ち着いてそれ以上損傷しないようにして早めに専門にご相談ください。よく慌ててしまってめくれた革を接着材でくっつけようとして余計にひどくなったり、修復できないような状態になってからご相談いただくケースも稀にあります。現状維持でできるだけ早いご相談がベストです。 

 

2.めくれた革をちぎらない  

これも上記と同じようなことですが、慌ててめくれた革をとったりちぎったりしてしまわないようにしてください。めくれたところは修復する際にそのまま元の位置に戻していきます。ただ、この猫が爪を立てた革というのは爪でひっかいているので革が爪で引っ張られるような力が働いてその部分は革が伸びています。極端に言えば、そのまま戻しても少し革が大きくなっているのでそのまま戻し手も元通りに綺麗は戻らないのです。ただ、それでも戻して研磨することで目立たなくはなるのですが、もし革をちぎったりして欠損している場合は、この欠落した箇所に革用パテで埋める必要がでてきます。フラットな硬い革でしたらいいのですが、シボがある革や柔らかい革はパテで埋めた箇所というのは修理痕がどうしても出てしまうため、できれば革はめくれたそのままにしておいていただいたほうが完成度が上がります。

 

 

 

 

 

 

 

 

全国から宅配便にてご依頼いただいております

当店は実店舗で営業しておりますので直接のご来店も大歓迎ですが、半数以上は全国より宅配便にてお相談、ご依頼をいただいております。事前にホームページ トップページにありますライン公式アカウント(ID @ydo5160c)よりご相談内容、修理ご希望の対象品の全体と希望箇所がわかる写真を数点お送りいただくことで概算見積もりをさせていただきます。修理の一連の流れにつきましては、ホームページの「革修理の流れ」をご覧ください。対象品を送られる際には、必ず当店ホームページのどのページにもあります「お申込み書ダウンロード」のバナーからプリントアウトしていただき、注意事項を一読レ点と必要事項をご記入の上、対象品と同封してお送りください。

最終的には商品到着後の現物確認は必要ですが、事前にお見積りさせていただくことで、おおよそのご予算が分かり安心です。到着後に正式に見積もり金額をお伝えしますが、大きな差異がなければ事前見積もりの金額が変わることはありませんのでご安心ください。到着時に現物でしか分からない細かなことに気付くこともありますので、新たなご提案やご予算のご相談も可能ですのでご理解ください。決してご依頼主様の許可なく施工して代金を過剰に請求をするようなことはございませんので、そちらもご安心ください。

 

 

 

思い入れのある革製品は簡単には手放せない!捨てられない!そんな方はぜひお気軽にご相談ください。ルイヴィトン、シャネル、グッチ、エルメス、プラダ、などのブランドバッグ、クロムハーツ、ロエベ、ミュウミュウ、ブルガリ、カルティエ、ヴィトン、エルメスなどのブランド財布、革ジャン、各種革製品など施工例多数ございます!

当店は岐阜県にて実店舗営業しておりますが、全国より宅配便にてご依頼実績多数あります!特に猫爪ひっかき傷補修件数は北から南まで全国よりご依頼いただき群を抜いています!小さな工房ですが、小さいからこそ一つ一つにじっくりと向き合えると自負しております。

直接ご来店できない方でもトップページにあります「ライン公式アカウント」で数枚お写真を送りいただくと概算のお見積りをさせていただきますので簡単です。もちろんお見積りは無料です!

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