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2022/07/27

【Louis Vuitton】 エピバッグの内側張り替え

こんばんは。今回のご紹介は Louis Vuitton ルイヴィトン エピバッグ 内ファスナー内張り張り替えです。

 

【もくじ】

①ご依頼の経緯と状態

②before after 写真

③施工後あとがき

④加水分解について

⑤全国から宅配便にてご依頼いただいております

 

 

①ご依頼の経緯と状態

ルイヴィトン エピのビジネスブリーフですが、内側にあるファスナー内の内張りがボロボロになっていて使えないということでご相談いただきました。それとその内ファスナー自体も動きが悪く、メインの大きなファスナーもスムーズに動かないので張り替え時に二点のファスナーの交換もご依頼いただきました。

 

②before after 写真

 

before

 

after

 

施工前は粉状にボロボロ落ちるような状態でしたが、張り替えで綺麗になりました。

 

before 

 

after

 

こちらの内ファスナーも動きが悪く新品に交換させていただきました。

 

before

 

after

 

メインファスナーも動きが悪いので新品に交換しました。

 

before

 

after

 

見た目にも新品交換で気持ちよくお使いいただけます。

 

 

 

 

③施工後あとがき

 

毎回おなじみの加水分解ですが、ハイブランドでも内側には今回のように合成皮革が使われていることは珍しいことではありません。加水分解につきましては後で詳しく触れますが、合成皮革は経年劣化で化学反応を起こしてボロボロ、ベタベタになります。今回も定番のシャンタン生地にて張り替えをさせていただきました。この部分を本革で張り替えることもできますが、物を入れる場所という特性を考えますと傷が付きやすいのと、革を薄く漉くにも限界がありますので厚みがでてごわつく可能性があります。ですので、比較的長くお使いいただけて劣化もしにくいシャンタン生地での張り替えをおススメしております。ファスナーも綺麗に新品交換しましたので、見た目にも真新しい雰囲気になってとてもお喜びいただけました。

 

 

 

④加水分解について

 

加水分解については、張り替えの施工の時に毎回触れますので毎度おなじみのお話になってしまうかもしれませんが、海外(日本製でもですが)から日本に輸入されて入ってきたブランドバッグ、ブランド財布等は上記でも触れたように誰もが聞いたことがあるようなハイブランドでも内側は合成皮革であることが多いです。加水分解とは、字でなんとなくイメージはつくかとおもいますが、合成皮革等で使われているPVCやポリウレタンが水と反応して素材を分解してしまう経年劣化の現象をいいます。ここでクローゼットにしまってあっただけで水になんかつけたことはないと思われた方もおみえかもしれませんが、空気中にも水分は存在します。特に梅雨時期の日本のような時期ではかなりの水分は空気中にも含まれています。タンスやクローゼットに置いておくだけで空気中の水分を溜めてくれる商品で驚くほど水が溜まった経験があるのではないでしょうか。

水だけではなく、太陽の紫外線も強く影響します。元々が石油という原料で作られているため紫外線や夏の暑さによる熱で合成皮革が溶けて飴状にベタベタんになって石油製品特有の嫌な臭いがすることもあります。

 

加水分解は合成皮革のようにポリウレタン等の石油製品を使う限り防ぐことはできません。どんな環境でも遅かれ早かれ必ず起きます。また、お手入れや当店のようなレザーリペアで修復できるものでもありません。多くの方はその商品を購入されてからの期間で劣化の時期をみておられますが、よくよく考えてみると実際に商品となった日から劣化は始まっていますので、経年劣化を考えるときには製造から何年という考え方をします。ですので、服などを実際に店舗で買われるときにハンガーで吊るしてある新品の合成皮革を使用している商品でも製造より年数が経過していればすぐに加水分解を起こしてもなんら不思議なことではないのです。実店舗で売られているお店は気を使われているでしょうからそんなに早くはならないかもしれませんが、自宅保管の場合は、環境が悪ければ早くければ購入から三年程度で加水分解することもあります。

ただ、修復できないのであれば捨ててしまおうと考えてはいけません。中身が加水分解の状態でも外側は革であったり綺麗な状態であることがほとんどですので今回のように張り替えてしまえば全く問題なく使い続けることができます。仕様やバッグの構造によっては張り替えができないようなバッグもありますが、まずはお気軽にご相談ください。

 

 

 

 

 

全国から宅配便にてご依頼いただいております

当店は実店舗で営業しておりますので直接のご来店も大歓迎ですが、半数以上は全国より宅配便にてお相談、ご依頼をいただいております。事前にホームページ トップページにありますライン公式アカウント(ID @ydo5160c)よりご相談内容、修理ご希望の対象品の全体と希望箇所がわかる写真を数点お送りいただくことで概算見積もりをさせていただきます。修理の一連の流れにつきましては、ホームページの「革修理の流れ」をご覧ください。対象品を送られる際には、必ず当店ホームページのどのページにもあります「お申込み書ダウンロード」のバナーからプリントアウトしていただき、注意事項を一読レ点と必要事項をご記入の上、対象品と同封してお送りください。

最終的には商品到着後の現物確認は必要ですが、事前にお見積りさせていただくことで、おおよそのご予算が分かり安心です。到着後に正式に見積もり金額をお伝えしますが、大きな差異がなければ事前見積もりが変わることはありませんのでご安心ください。到着時に現物でしか分からない細かなことに気付くこともありますので、新たなご提案やご予算のご相談も可能ですのでご理解ください。決してご依頼主様の許可なく施工して代金の請求をするようなことはございませんので、そちらもご安心ください。

 

 

 

思い入れのある革製品は簡単には捨てられない!そんな方はぜひお気軽にご相談ください。ルイヴィトン、シャネル、グッチ、エルメス、プラダ、などのブランドバッグ、クロムハーツ、ロエベ、ミュウミュウ、ブルガリ、カルティエ、ヴィトン、エルメスなどのブランド財布、ソファー、革ジャン、各種革製品など施工例多数ございます!

当店は岐阜県にて実店舗営業しておりますが、全国より宅配便にてご依頼実績多数あります!特に猫爪ひっかき傷補修件数は北から南まで全国よりご依頼いただき群を抜いています!

直接ご来店できない方でもトップページにあります「ライン公式アカウント」で数枚お写真を送りいただくと概算のお見積りをさせていただきますので簡単です。もちろんお見積りは無料です!

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