革修理|岐阜県の革修理なら革研究所 大垣店
革修理ブログ
2022/05/30
【GUCCI】 グッチ ハンドバッグの内張り張り替え
こんばんは。今回は GUCCI ハンドバッグ 内張り張り替え修理です!ブランドバッグあるあるですが、ハイブランドのバッグでも内側は合成皮革を使用していることが多く、経年劣化で傷んできます。後で触れますが、この現象によってバッグ内側がボロボロ、ベタベタになります。張り替えることで長くお使いいただけます。
今回は直接のご来店をいただきました。最近本当に多いのですが、今回のご依頼主様もお母様の使っていたものを娘様が引き継がれてお使いになられるとのことで、中が傷んでいて使うにも使えないということで今回のご相談となりました。現物確認させていただきましたところ、本当にバッグ本体は使った形跡がないくらい綺麗な状態を保たれており、内側だけが劣化していました。張り替えをすれば全く問題なくお使いいただけるものでした。内張りの色は娘様のご希望によりネイビーカラーにさせていただきました。
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ブランドタグと内ファスナーは同じ位置へ再現させていただきました
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こちらの写真が実際の色に使い色になります
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シャンタン生地で合成皮革と比べて高温多湿の影響を受けにくいです
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施工前の写真を撮り忘れていましたが、外ポケットの内側も劣化しておりましたので張り替えさせていただきました
写真でもお分かりかとおもいますが、バッグ本体の外側は本当に綺麗な状態でした。ただ、バッグの中は素材が分解されていて手で触るだけでとれてきてしまうくらい劣化していました。張り替えをするときに、また同じような合成皮革で張り替えては数年後に同じような状態になってしまいますので、当店では張り替えはシャンタン生地にて張り替えさせていただいております。この生地は比較的丈夫でサラサラとした触り心地で高温多湿な日本の環境でも劣化しにくいです。本革での張り替えも可能ではありますが、シャンタン生地や合成皮革のように薄くすることが困難であるためしなやかさを得ることはできません。また、物を入れる際に革が傷付いていきますので、張り替え直後はいいのですが、長く使ううちに内側が傷だらけになってしまいます。実際にバッグを持ち歩き使うことを想定するとシャンタン生地がもっとも最適な素材かとおもいます。
後で触れますが、グッチに限らずハイブランドでも内側は合成皮革を使用していることは多いです。具体的な理由はブランド各社それぞれに企業戦略があるかとおもいますのであえて触れませんが、合成皮革は高温多湿の環境に弱くそのような環境に置かれると「加水分解」という現象をひき起こします。この加水分解が起きますと、今回のご依頼品のように素材がボロボロになることもあれば、溶けたような状態になって飴のようにベタベタになることもあります。残念ながら加水分解した素材は再生できませんので張り替えしか修復する方法はありません。
加水分解については、張り替えの施工の時に毎回触れますので毎度おなじみのお話になってしまうかもしれませんが、海外(日本製でもですが)から日本に輸入されて入ってきたブランドバッグ、ブランド財布等は上記でも触れたように誰もが聞いたことがあるようなハイブランドでも内側は合成皮革であることが多いです。加水分解とは、字でなんとなくイメージはつくかとおもいますが、合成皮革等で使われているPVCやポリウレタンが水と反応して素材を分解してしまう経年劣化の現象をいいます。ここでクローゼットにしまってあっただけで水になんかつけたことはないと思われた方もおみえかもしれませんが、空気中にも水分は存在します。特に梅雨時期の日本のような時期ではかなりの水分は空気中に含まれています。タンスやクローゼットに置いておくだけで空気中の水分を溜めてくれる商品で驚くほど水が溜まった経験があるのではないでしょうか。
水だけではなく、太陽の紫外線も強く影響します。元々が石油という原料で作られているため紫外線や夏の暑さによる熱で合成皮革が溶けて飴状にベタベタんになって石油製品特有の嫌な臭いがすることもあります。
加水分解は合成皮革のようにポリウレタン等の石油製品を使う限り防ぐことはできません。どんな環境でも遅かれ早かれ必ず起きます。また、お手入れや当店のようなレザーリペアで修復できるものでもありません。多くの方はその商品を購入されてからの期間で劣化の時期をみておられますが、よくよく考えてみると実際に商品となった日から劣化は始まっていますので、経年劣化を考えるときには製造から何年という考え方をします。ですので、服などを実際に店舗で買われるときにハンガーで吊るしてある新品の合成皮革を使用している商品でも製造より年数が経過していればすぐに加水分解を起こしてもなんら不思議なことではないのです。実店舗で売られているお店は気を使われているでしょうからそんなに早くはならないかもしれませんが、自宅保管の場合は、環境が悪ければ早くければ購入から三年程度で加水分解することもあります。
ただ、修復できないのであれば捨ててしまおうと考えてはいけません。中身が加水分解の状態でも外側は革であったり綺麗な状態であることがほとんどですので今回のように張り替えてしまえば全く問題なく使い続けることができます。仕様やバッグの構造によっては張り替えができないようなバッグもありますが、まずはお気軽にご相談ください。
当店は実店舗で営業しておりますので直接のご来店も大歓迎ですが、半数以上は全国より宅配便にてお相談、ご依頼をいただいております。事前にホームページ トップページにありますライン公式アカウント(ID @ydo5160c)よりご相談内容、修理ご希望の対象品の全体と希望箇所がわかる写真を数点お送りいただくことで概算見積もりをさせていただきます。修理の一連の流れにつきましては、ホームページの「革修理の流れ」をご覧ください。対象品を送られる際には、必ず当店ホームページのどのページにもあります「お申込み書ダウンロード」のバナーからプリントアウトしていただき、注意事項を一読レ点と必要事項をご記入の上、対象品と同封してお送りください。
最終的には商品到着後の現物確認は必要ですが、事前にお見積りさせていただくことで、おおよそのご予算が分かり安心です。到着後に正式に見積もり金額をお伝えしますが、大きな差異がなければ事前見積もりが変わることはありませんのでご安心ください。到着時に現物でしか分からない細かなことに気付くこともありますので、新たなご提案やご予算のご相談も可能ですのでご理解ください。決してご依頼主様の許可なく施工して代金の請求をするようなことはございませんので、そちらもご安心ください。
思い入れのある革製品は簡単には捨てられない!そんな方はぜひお気軽にご相談ください。ルイヴィトン、シャネル、グッチ、エルメス、プラダ、などのブランドバッグ、クロムハーツ、ロエベ、ミュウミュウ、ブルガリ、カルティエ、ヴィトン、エルメスなどのブランド財布、ソファー、革ジャン、各種革製品など施工例多数ございます!
当店は岐阜県にて実店舗営業しておりますが、全国より宅配便にてご依頼実績多数あります!特に猫爪ひっかき傷補修件数は北から南まで全国よりご依頼いただき群を抜いています!
直接ご来店できない方でもトップページにあります「ライン公式アカウント」で数枚お写真を送りいただくと概算のお見積りをさせていただきますので簡単です。もちろんお見積りは無料です!
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革の鞄(カバン)のスレやキズの補修、変色、革の色を変える(カラーチェンジ)までお任せください。VUITTON(ヴィトン)GUCCI(グッチ)等の革ブランド品も修理可能です。
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男性物の革靴、女性物のブーツ等靴の革修理(スレ・キズの補修)も可能です。思い出の有る革靴等の修理はお任せください。もちろん革靴の修理に関してもブランド靴の修理可能です。
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革ジャン、革コート・革のジャケット等革衣類の修理、補修もお任せください。部分的なスレ・キズの補修から、革全体の色を変える(カラーチェンジ)まで幅広く対応いたします。
ソファー・椅子
革ソファー・革の椅子の修理実績も多数ございます。痛み具合によっては革の張替えも可能です。カッシーナ(CASSNA)等のブランドソファー修理もお気軽にご相談ください。
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当店の革修理は革の事を知り尽くした熟練職人が一点一点丁寧に修理・補修いたします。思い出の有る大切な革製品を安心してお任せください。また、ブランド品(VUITTON・CHANEL・GUCCI等)の革修理経験も豊富です。革のキズやスレの補修はお任せください。革修理の御見積やお問合せはもちろん無料です。