革修理｜岐阜県の革修理なら革研究所 大垣店

こんばんは。今回ご紹介させていただきますのは　CHANEL シャネル　パソコンケース　猫爪傷の補修です！

今回も遠方（東京都）より宅配便にてご依頼いただきました。

 

①ご依頼の経緯と状態

②before after 写真

③施工後あとがき

④革を猫に爪でひっかかれて傷になったら

⑤全国から宅配便にてご依頼いただけます

 

 

①ご依頼の経緯と状態

大切にされているシャネルのパソコンケースが猫に爪を立てられてしまったとのご相談で、当初お電話にてお問合せいただきました。数カ所しっかり革がめくれているような状況でしたが、革自体が欠損しているようなところはなくそのままの状態でしたので、革がめくれたところはそのまま戻して表面形勢後に色を調色して全体に色合わせすることをご説明させていただきました。お話しをお伺いしてぜひ現物を確認させていただきたい旨をお伝えしますと、東京都内であるということで当店のライン公式アカウント（id:@ydo5160c）の無料お友達登録をいただき、現在の状態の写真を数枚ラインにて送付いただき概算お見積りをさせていただきました。新しく買い替えるか修理して使い続けるか悩まれていましたが、修理して使うことにされまして宅配便にてご送付、ご依頼いただきました。

 

②before after 写真

 

before

 

after

 

全体写真ですが、ここでは分かりにくいかとおもいますが向かって左上あたりにひっかき傷があります。

 

before 

 

after

 

こちらのbefore写真ではよく分かります。

 

before

 

after

 

しっかりめくれた革が一見わからないくらいには修復できました。

 

before

 

after

 

目立たなくなりました。

 

 

③施工後あとがき

施工前に調色によって色は作り、できる限り違和感のない色に合わせますとお伝えしました。施工前と後でほとんど違和感のない色に合わせることができたかとおもいます。革を元あった位置に戻しただけでは誰でもできることですので修復とは言えません。戻した後、出来る限り他の場所との差異を無くすために研磨して表面を滑らかに整えます（この作業は必ず行う必要があるため、革にシボがある場合はどうしてもシボが無くなることがあります）、その後、表面形成材で革の表面を形成してから調色で作った色で全体を色付けしていきます。最後に色止め、オイルメンテナンスで施工終了となります。この流れだけ聞くと簡単に聞こえてしまうかもしれませんが、このフィニッシュを迎えるまではかなり時間と労力が伴います。ですが、ご期待以上を目標になんとか目立たないようにするように心がけています。

当店は有り難いことに、猫の爪傷ひっかき傷の補修、修復のご相談が日本全国より数多くいただいております。特に猫の爪ひっかき傷に特化しているわけではないのですが、同様の傷修復の実績を積み重ねることで数多くお問合せいただけているようで本当に有り難いことだとおもっています。

 

猫（愛猫に呼び捨てにして申し訳ありません！敬称略にさせていただきます）の爪のひっかき傷をご相談いただく全員の方にお伝えしていることは、一度めくれてしまった革は必ず革自体が伸びています。伸びてしまった革はそのまま元の位置に戻したとしても、100％完全に元に戻りません。どうしても戻した所に修復痕が少なからず残ります。ですので、修復した後でも完全に何もなかったかのようにはならないという、あくまでも修理であるということをご理解いただくように初めにリスクのご説明はさせていただくようにしています。それで「完全に直らないならやめておこう」と思われる方もなかにはおみえでしょうが、これは修理をしてご納得いただくためにはリスクの説明責任もあるという考えからですので残念ながらご依頼に至らないことがあっても、いたしかたないことだとおもっています。

 

ご依頼されるうえで一番気になるのは「どんな仕上がりになるのか」ということにつきるのではないでしょうか？しかし、こればかりは傷の状態や革の素材等、ご相談いただくアイテムによってそれこそ千差万別ですので「これはこんな感じで・・・」というようなはっきりとしたお返事ができないことが不安になられる要因かもしれません。ですので当店としては施工の仕上がり具合は「当店のホームページの　革修理ブログ　カテゴリー　“猫爪傷”　をご覧になってご参考にしてください」とお伝えするようにしています。同じような猫の爪ひっかき傷の事例があるかもしれませんし、大体の修復イメージを掴んでいただければとおもっています。

 

 

④革を猫に爪でひっかかれて傷になったら

 

1.めくれた革はそのままにして早めに修理専門店にご相談する

猫に爪を立てられた時、焦ってしまう気持ちはよく分かりますが落ち着いてそれ以上損傷しないようにして早めに専門にご相談ください。よく慌ててしまってめくれた革を接着材でくっつけようとして余計にひどくなったり、修復できないような状態になってからご相談いただくケースも稀にあります。現状維持でできるだけ早いご相談がベストです。　

 

2.めくれた革をちぎらない　　

これも上記と同じようなことですが、慌ててめくれた革をとったりちぎったりしてしまわないようにしてください。めくれたところは修復する際にそのまま元の位置に戻していきます。ただ、この猫が爪を立てた革というのは爪でひっかいているので革が爪で引っ張られるような力が働いてその部分は革が伸びています。極端に言えば、そのまま戻しても少し革が大きくなっているのです。ただ、それでも戻して研磨することで目立たなくはなるのですが、もし革をちぎったりして欠損している場合は、この欠落した箇所に革用パテで埋める必要がでてきます。フラットな硬い革でしたらいいのですが、シボがある革や柔らかい革はパテで埋めた箇所というのは修理痕がどうしても出てしまうため、できれば革はめくれたそのままにしておいていただいたほうが完成度が上がります。

 

3.部分的な修復は困難です

猫に爪でひっかき傷をつけられてしまったバッグ、財布等の革製品をその部分だけ修復することは基本的にはできません。というのも、上記で施工の手順をご説明させていただいたように革を戻したり、表面研磨、表面形成、全体の色合わせ、色止め等々部分的にその工程をすることはできないというのがその理由です。ですので猫爪傷の修復は基本的に全体補修が伴うことをご理解ください。

 

 

 

⑤当店は実店舗で営業しておりますので直接のご来店も大歓迎ですが、半数以上は全国より宅配便にてお相談、ご依頼をいただいております。事前にホームページ　トップページにありますライン公式アカウント（ID @ydo5160c)よりご相談内容、修理ご希望の対象品の全体と希望箇所がわかる写真を数点お送りいただくことで概算見積もりをさせていただきます。修理の一連の流れにつきましては、ホームページの「革修理の流れ」をご覧ください。最終的には商品到着後の現物確認は必要ですが、事前にお見積りさせていただくことで、おおよそのご予算が分かり安心です。到着後に正式に見積もり金額をお伝えしますが、大きな差異がなければ事前見積もりが変わることはありませんのでご安心ください。到着時に現物でしか分からない細かなことに気付くこともありますので、新たなご提案やご予算のご相談も可能ですのでご理解ください。決してご依頼主様の許可なく施工して代金の請求をするようなことはございませんので、そちらもご安心ください。

 

 

 

思い入れのある革製品は簡単には捨てられない！そんな方はぜひお気軽にご相談ください。ルイヴィトン、シャネル、グッチ、エルメス、プラダ、などのブランドバッグ、クロムハーツ、ロエベ、ミュウミュウ、ブルガリ、カルティエ、ヴィトン、エルメスなどのブランド財布、ソファー、革ジャン、各種革製品など施工例多数ございます！

当店は岐阜県にて実店舗営業しておりますが、全国より宅配便にてご依頼実績多数あります！特に猫爪ひっかき傷補修件数は北から南まで全国よりご依頼いただき群を抜いています！

直接ご来店できない方でもトップページにあります「ライン公式アカウント」で数枚お写真を送りいただくと概算のお見積りをさせていただきますので簡単です。もちろんお見積りは無料です！