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革修理ブログ
2022/02/26
[Louis Vuitton] ルイヴィトン アンプラントバッグのコバ再生
こんばんは。本日はコバのお話しです。コバとは、革の断面のことをいいます。断面を切りっぱなしにしてデザイン性をもたせているものもありますが、革の断面をそのままにしておくと革の繊維がほぐれてきたり、そこから革に本来必要な油分、タンニン成分等が抜けてしまうことで劣化を早めてしまうことにもなります。元々新品時にコバ処理がなされていたものであれば、劣化で落ちたりめくれてしまった場合、出来る限り早い修理が得策と言えます。
さて、そういうわけで今回はコバの再生修理のご紹介になります。Louis Vuitton ルイヴィトン モノグラム アンプラント バッグのコバ再生修理になります。特にルイヴィトンだけというわけではありませんが、海外製のバッグ、財布はよくコバもベタベタになることが多いです。これは、バッグ内張りにもよくなる「加水分解」と同じ現象です。高温多湿な日本なれではの現象でもあります。今回は、出来る限り薄く施工させていただくことで経年によるめくれを可能な限りなくすようにしました。
ではbefore afterの写真でご覧ください。
[before]
[after]
写真はわかりにくいですが、触ると飴のようにベタつきました。
[before]
[after]
持ち手は特に直接手で触れる場所ですのでベタベタは気になってしまいますね。
[before]
[after]
べたつく上に触ると柔らかいので、このまま使うのはやはり難しいでしょう。
[before]
[after]
上記でルイヴィトンだけ特にこうなるわけではないことは申しましたが、当店では何故かルイヴィトンのご相談、ご依頼が多いです。特に複数回ご依頼いただきましたのは、限定品のイカット フラワーのブルーがありました。これは何でこんなにというくらい数がきました。持ち手は特に長めのトートバッグのため、バッグ本体にブルーのコバ材がべったりとついていたりしました。今回のご依頼品はそこまでではありませんでしたが、多少はバッグについたりはしていました。イカット フラワーの場合はバッグ本体はトアル地でしたのでクリーナーで落とせましたが、今回のアンプラントは革生地が繊細なため落とそうとすると革自体を痛めてしまう可能性が高かったため残念ながら落とすことは断念しました。
コバは昔は木端という字で、読んで字の如く木の端のことをコバといっていたのですが、それをそのまま革の断面にも使うようになったようです。コバは保護の役割の面が大きいとおもいますので、上記で申しましたように新品時にコバ材が施してあったものでしたら、剥がれたりめくれてしまったら、出来る限り早く修理して革自体の損傷を防いだほうがいいです。気になっている革製品がありましたらお気軽にご相談ください。
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