革修理|岐阜県の革修理なら革研究所 大垣店
革修理ブログ
2022/12/08
【PRADA】ナイロンバッグの修理
こんばんは。今回のご紹介は PRADA ナイロンバッグの持ち手修理です。ナイロン自体は非常に頑丈なものですので全く問題ありませんが、持ち手は本革ですので使用や経年劣化は避けられません。
【もくじ】
長年保管されていたものが使おうと取り出したところ持ち手が色落ちしていたとのことでした。上記でも触れましたがナイロン自体は非常に丈夫なものですが、持ち手は経年による劣化で色が退色して少し黒が緑色になっている状態でした。表面を形成しながら色補修しました。
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持ち手は色が剥げて色も黒が緑がかっていました。
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ファスナーエンドの革も同じく色剥げしていましたのでこちらも綺麗に修復です。
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after
正面からです。遠目に見ても明らかに持ち手の色が施工前と後では違うことが分かります。
before
after
施工前写真はおもて側写真ですが、施工後写真写真はうしろ側です。
革の色が剥げて落ちていることはよくあることですが、色(顔料)というのは基本的に経年で必ずといっていいほど退色します。よく屋外に貼られたポップやポスターが色褪せていることを目にすることがあります。これは太陽光や紫外線によって使われているインキが性質変化によって起こる現象で、これを退色(変)と呼ばれています。屋内で保管していたバッグや財布等の革製品がなぜ退色するの?と思われるかもしれませんが、屋内でも紫外線は侵入してきますので油断はできません。他にも素材自体の変化によって色褪せが起きたりすることもありますので退色の原因は様々です。
今回の持ち手も退色による色剥げは色が落ちているだけではなく、革の表面も無くなっていましたので表面形成材にて表面の土台を作りながら色を入れていきました。ただ単に色が落ちているだけではなく、革の表面がスレて損傷していることがほとんどですので今回のように簡単そうで時間はかなりかかります。お引き渡しの際にご満足いただくために手間を惜しまずにこれからも施工品と向き合っていきます。
プラダのナイロンバッグはナイロンといっても本来工業用の素材で、パラシュートやテントで使われるような頑丈なもので撥水性に優れ、機能性、耐久性も高く光沢感があるのも特徴です。ミウッチャ・プラダがミリタリーウエアから着想を得てバッグ等の素材に使うことを採用したと言われています。丈夫な素材であるのに加え、ハイブランドであるプラダでありながら気負いせずに普段使いできることから幅広い層から高い支持を得ています。
当店は実店舗で営業しておりますので直接のご来店も大歓迎ですが、半数以上は全国より宅配便にてお相談、ご依頼をいただいております。事前にホームページ トップページにありますライン公式アカウント(ID @ydo5160c)よりご相談内容、修理ご希望の対象品の全体と希望箇所がわかる写真を数点お送りいただくことで概算見積もりをさせていただきます。修理の一連の流れにつきましては、ホームページの「革修理の流れ」をご覧ください。対象品を送られる際には、必ず当店ホームページのどのページにもあります「お申込み書ダウンロード」のバナーからプリントアウトしていただき、注意事項を一読レ点と必要事項をご記入の上、対象品と同封してお送りください。
最終的には商品到着後の現物確認は必要ですが、事前にお見積りさせていただくことで、おおよそのご予算が分かり安心です。到着後に正式に見積もり金額をお伝えしますが、大きな差異がなければ事前見積もりの金額が変わることはありませんのでご安心ください。到着時に現物でしか分からない細かなことに気付くこともありますので、新たなご提案やご予算のご相談も可能ですのでご理解ください。決してご依頼主様の許可なく施工して代金を過剰に請求をするようなことはございませんので、そちらもご安心ください。
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