革修理｜岐阜県の革修理なら革研究所 大垣店

こんばんは。今回は財布の修理事例のご紹介です！

Bill Wall Leather ビルウォールレザーのウォレットの部分修理になります。どのような修理かといいますと、お財布の修理事例としては結構な頻度でご相談いただきます「折れ目の破れ」です。これは、皆様にもなんとなく一度は経験されたことがあるのではないでしょうか？革財布（革だけではありませんが）には、どんなタイプの財布でも必ず折れ目があります。この折れ目が長年使っていくうちに擦り減って革が薄くなり、やがてその部分から破れてしまうという現象です。

 

①Bill Wall Leather ビルウォールレザーとは

②ご依頼品before after 写真

③施工内容及び工程・考察

④全国から宅配便にてご依頼可能です

 

 

①Bill Wall Leather ビルウォールレザーとは、アメリカの西海岸マリブでビルウォール（ウィリアム・グレイグ・ウォール）によって設立されたブランドです。自身のバイク事故で大きなダメージを受けてしまった自分のライダースジャケットを自宅ガレージで修理してカスタマイズしたのをきっかけに1985年にブランドを立ち上げました。同じライダー仲間に口コミで噂が広まり、当時は珍しかったシルバーをボタンに使った独創的なデザインがライダー達を魅了しました。ブラックレザーにシルバーという見た目から主にライダーや革好きな男性にファンが多いブランドです。シルバー界の巨匠と呼ばれ、ハリウッドムービースターに顧客も多く抱えています。似たようなブランドでクロムハーツが有名ですが、どちらも初めは一人もしくは数名で自分たちの仲間内だけで自分たちの気に入ったデザインのものを加工、デザイン、カスタマイズしていたという点など共通点も多いです。

 

 

 

②before afterの写真でご覧ください。

 

[before]

   

[after]

 

どこかといいますと、before写真の向かって右側の折れ目付近に破れがあるのがお分かりでしょうか。after写真では綺麗に修理されています。

 

[before]

 

[after]

 

 

もう少し分かりやすい角度から。はっきりと破れが確認できます。

 

[before]

 

[after]

 

後述しますが、別の新しい革で加工処理しています。

 

[before]

 

[after]

 

 

擦り減って破れたことがよく分かる角度です。この状態になる前にはスレて色剥げが起きていたと思います。

 

 

③今回の修理にあたって、まず加工するので少しデザイン変更になる旨のご了承をいただきました。破れている箇所を覆い隠すように新しい別の革を使って上から再縫製してデザイン性を持たせました。革の選定には気を使いますが、できるだけ全体に違和感のない革を使うことで元々のデザインを損なわないように配慮しました。修理コストの面から考えてもベストな修理方法かと思いましたので、今回のご提案をさせてただきました。

今回のご依頼品に関しては、全く見た目も変えずに修理しようとした場合、お財布を各パーツの縫製を解いてバラバラに解体する必要がでてきます。そうなると、購入できるくらいのご予算になる可能性もありました。バラバラに解体するということは、お財布を一から作り直すことと同じ、もしくはそれ以上に時間と手間がかかることになります。修理だから新品より安いはずと思われるかもしれませんが、数多く作るものと一つだけを修理するコストは全く違います。また、完成品を使われた後に縫製を解くと、革ですので当然糸を通した穴が開いています。ここが使用によってちぎれていたり、弱っていたりした場合は再縫製が困難になってしまうことも考えられます。再縫製可能な場合でも、その穴と同じ穴に針と糸を通しなおして再縫製しなくてはならないため、大変な時間を要します。以上のことから解体修理が現実的ではないとの判断で部分加工の修理とさせていただく運びとなりました。財布の仕様によっては今回のような加工修理ができないものもあります。例えばラウンド型財布等はファスナーが財布の外周を縫製してありますので、今回と同じように新しい別の革を追加しようとおもうと、一度ファスナーを外す必要があります。この場合、上記で申しましたようにファスナーテープ（布生地の部分）が縫製を解くことによって生地が傷んで再縫製できないようなリスクもでてきてしまいます。ファスナー交換のついでにという場合以外は難しい修理となります。

とはいえ、お財布の状態や修理のご希望、ご相談は千差万別ですので一度ご相談だけでもいただきますとご提案できますのでご検討くださいませ。

 

④当店は実店舗で営業しておりますので直接のご来店も大歓迎ですが、半数以上は全国より宅配便にてお相談、ご依頼をいただいております。事前にライン公式アカウントよりご相談内容、修理ご希望の対象品の全体と希望箇所がわかる写真を数点お送りいただくことで概算見積もりをさせていただきます。最終的には商品到着後の現物確認は必要ですが、事前にお見積りさせていただくことで、おおよそのご予算が分かり安心です。到着後に正式に見積もり金額をお伝えしますが、大きな差異がなければ事前見積もりが変わることはありませんのでご安心ください。到着時に現物でしか分からない細かなことに気付くこともありますので、新たなご提案やご予算のご相談も可能ですのでご理解ください。決してご依頼主様の許可なく施工して代金の請求をするようなことはございませんので、そちらもご安心ください。

 

 

思い入れのある革製品は簡単には捨てられない！そんな方はぜひお気軽にご相談ください。ルイヴィトン、シャネル、グッチ、エルメス、プラダ、などのブランドバッグ、クロムハーツ、ロエベ、ミュウミュウ、ブルガリ、カルティエ、ヴィトン、エルメスなどのブランド財布、ソファー、革ジャン、各種革製品など施工例多数ございます！

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