革修理｜岐阜県の革修理なら革研究所 大垣店

こんばんは。新型コロナウィルスの影響でテレワークが当たり前の時代になりましたね。私は有り難いことに自営で工房にこもって仕事ができる環境にありますので助かります。先日ご来店いただいたお客様も基本は自宅でリモートにて仕事で、週に一度会社に行くか行かないかという状況だそうです。これはウィルスがきっかけではあるものの、終息したとしてもこの就業スタイルは変わらずリモートになるそうです。会社というものは常に変化するものだということをまざまざと思い知らされます。

 

さて、今回ご紹介させていただきますのはノーブランドではありますが、職人の手作りのハンドバッグの修理です。持ち手とバッグ本体をつなぐ役目の持ち手の根革は根本部分が破れてしまったとのことでした。正確にはバッグの後ろ側が根革、正面側は根革自体がベルト状になっていて、正面のベルト側の根本が破れている状態です。ベルトは薄くすいた革で芯材を挟み込む構造になっていましたので負荷がかかって破れたものと思われました。このベルトそのものを修理することはできませんので新しくパーツ自体を作成させていただきました。

 

 

ではbefore afterの写真でご覧ください。

 

[before]

   

[after]

 

まずは正面本体の写真です。ベルトは新しく作成しておりますが色はほとんど違和感のないものになりました。

 

[before]

 

[after]

 

こちらがバッグうしろ側になります。こちらも根革は新規作成して交換しています。

 

[before]

 

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施工前のアップ写真です。ベルトの根本が破れているのが確認できます。

 

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施工後の色も違和感はありません。

 

 

 

今回も同じ構造のものではまた破れてしまうといけませんので、ヌメ革で作成して色は染めています。一枚物のヌメ革ですのでとても丈夫なものになっています。ブランドバッグは確かにデザイン、ステイタス等いいのは間違いありません。しかし今回のようなノーブランドでも革職人が手作りで作成した一点物のバッグは「使うもの」という視点でこだわって作られていますから、数年使われてきたとのことでしたが、そんな感じには見えない綺麗な状態でした。その思いを受けてベルトも長くお使いいただけるヌメにしました。お喜びいただけて本当によかったです。

 

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