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2021/12/28

[SARTORE] ロングブーツの全体補修染め直し

こんばんは。本年もあとわずかになりました。少し早いですが、この場を借りて一年の御礼を申し上げます。最近は一年があっという間に過ぎていきますが、早く感じるのもご依頼をいただけるお客様あってのことだと心から感じております。繰り返しになりますが、本当に一年間ありがとうございました。来年も皆様にとってよりよい一年になられますように心よりお祈りいたします。

 

さて、今回ご紹介させていただきますのは、SARTORE ロングブーツの全体補修、染め直しになります。全体に色褪せ、色剥げ、退色と、定番のつま先の擦り傷、カカト付近の擦り傷等がありました。写真ではわかりませんが、色が変わっているところは革の表面がスレて無くなっていました。ですので、元色がわずかに残るカカトあたりに色を合わせて調色させていただきました。

 

ではbefore afterの写真でご覧ください。

 

[before]

   

[after]

 

全体写真になります。上部になるにつれて色が薄くなっていることがわかります。しかしつま先あたりの下部も色は変色しています。

 

[before]

 

[after]

 

 

近くで見ると分かりますが、甲のあたりも色剥げしています。つま先に傷はどうしてもついてしまいますね。

 

[before]

 

[after]

 

 

反対側です。同じような状態でした。

 

[before]

[after]

 

かかとにわずかに色が残っていました。ここの色に合わせて色を作りました。

 

 

 

色褪せたものを見慣れてしまうと、元からこの色だったのでは?とおもってしまいがちですが、見慣れてしまっているだけで本来の色に戻るとやはりこちらのほうがしっくりきます。上記で革の表面が無くなっていたと申しましたが、表面が無くなっているとどうなるかといいますと、分かりやすく例えるとスポンジに水をたらすと水はそのままスポンジに吸い込まれてしまいます。このように、革に表面が無くなっていますと色をそのまま乗せるとスポンジの水のようなそのまま革の中に吸収してしまい、まったく色をつけることができません。ですので、色の前に表面形成材にて革表面を作ってから色を乗せる必要があります。

ご依頼品は一つ一つ違い、同じものは一つもありません。ご依頼いただいたお品と毎回どうしようかと向き合って工程を決めています。ですので少々お時間をいただきますが、真心込めて施工させていただきますので、気になる革製品、ブランド品等がありましたら、まずはお気軽にご相談ください。

 

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